これからFIRE目指す人を待っている落とし穴3選

FIRE達成に向けた方法

こんにちは。大島です。30代前半の会社員をやっており、2021年より、バリスタFIRE実現に向け取り組んでいます。

最近、金融所得税の引き上げ等の議論も浮上する中で、現在前提としていることは、5年先、10年先には変わってるかもしれないなと改めて感じています。

特にFIREを目指す場合、今後数十年先までの計画を立てる訳ですが、現在の状況を前提にすることにはリスクがあるように思えます。

そのため、今回はこれからFIREをめざす人(私自身含め)が特に留意すべき、FIREの計画をたてるうえでの落とし穴を3つご紹介したいと思います。

FIREを目指すべく、これから計画を立てようと思うけど、何か気を付けるべきことある?

現在、FIREの計画を実践中だけど、他の人の考えも参考にしたい!

と、感じている方に少しでも参考になればと思います。

結論

これからFIREをめざす人にとって、「今」の状況はいくつかの点で、追い風が吹いている状況にあります。FIRE計画策定においては、その追い風が止んでしまっても実現可能なものとなるよう留意が必要です。

【本記事の前提となるマネープランの考え方については以下の記事をご参照ください】

「4%ルール」は間違い?現役金融マンが実践するFIRE方法論(マネープラン作成方法) | バリスタFireで料理人になるまで (cooking-fire.com)

【FIRE実現のための全体論については、ぜひ以下の記事もご参照ください!】

バリスタFIRE実現のための7つのステップ | バリスタFireで料理人になるまで (cooking-fire.com)

1 運用利回りが高すぎないか?

ご存じの通り、FIREを計画するうえで、運用利回りが与える影響は非常に大きいです。

例えば、1,000万円を30年間複利で運用した場合、

1%で運用すれば1,347万円

3%で運用すれば2,427万円

と、2%の差で1,000万円以上の差が生じてしまいます。

ここ数年は、特に米国株インデックス投資家は絶好調でありまして、S&P500指数でいえば、

過去1年の年率増加幅は+25%程度

過去5年では、+20%程度

過去30年では、+9%程度

であり、仮に今後のS&P500インデックス投資の運用利回りを6~9%くらいで設定しても、特に高すぎるようには見えません。

しかし、上記の増加率はいずれも最近の絶好調であった米国株相場が前提となっていることを忘れてはいけません。

例えば、2006年~2016年の10年間のS&P500の平均増加率は、+4%ですし、

2002年~2012年の10年間の S&P500の平均増加率は、+1%です 。

そう考えると、6~9%くらいの設定は、やや強気すぎるような気がしてきます。

ちなみに私の場合は、税前ベースで4%で設定しており、かつリスク資産は7割程度に設定しているため、資産全体に対する運用利回りは4%×7割=2.8%としています。

個人的な感覚ではやや弱気な設定な気もしていますが、強気な設定にし過ぎて、実際の運用成績が追い付かず、結果FIREの時期が後ろ倒しになるよりかは精神衛生上良いかなと思っています。

支出額が過度に抑えられていないか?

FIREの計画を立てる際に、収入や支出の見える化したうえで、現在かかっている生活費などをベースに将来の計画をたてる方法があるかと思います(私はそれを実践しています)。

しかしこの「現在かかっている生活費」というのが曲者で、コロナ禍の現在では多くの世帯で通常時に比べ生活費が抑えられている状態にあると思います。

実際、私の家計においても、圧倒的に飲み代が抑制され、恐らく月2-3万円くらいは支出が低い状態になっているはずです。

そして、それをベースにして、いざ計画を進めてみると、気付けば支出水準はもとに戻り、思ったよりも資産が増えていないということにもなりかねません。

そのため、将来の計画をたてる際は、少し生活費に余裕を持たせておくか、若しくは今後コロナが沈静化した際に、その時の生活費を踏まえ計画をアップデートしていく必要があると感じてます。

年金、その他の制度が現行のまま変わらないと思っていないか?

最後は冒頭でも触れた、世の中の制度変更の影響です。

最も顕著なものは年金で、将来自分自身が年金を貰う時代になっても、現在の制度で示された金額通り貰えるのか非常に怪しいです。。

よく言われるのが、2割程度の減少という説で、以下の記事でも取り上げられています。

年金2割減額!? 2人の老後の影響は? [ふたりで学ぶマネー術] All About

私自身の計画では、現状現行制度満額が貰える想定で、いったん計画は立てていますが、FIREを実施する時期が近付いたタイミングで、最新の制度や将来の見込みに応じた計画に見直す必要があると思っています。

また、年金以外でも最近急に浮上し、そして消えていった金融所得税の引き上げなど、恐らくFIREを行ううえで、ネガティブな影響を与える制度変更は起こりうるリスクがあるため、そのリスクについても、可能な限り想定することは大切だと思います。


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コメント

  1. アバター deds より:

    FIREの場合年金は考えなくともいいんだと思うが
    それがなくても生きていけるのがFIREだから

    • コメントありがとうございます!

      たしかに、年金入れずに計画立てられるのがベストですよね!
      ただ、年金入れないとFIRE可能時期が遠のくので、私はガッツリ計画に織り込んでいます。
      といっても、仮に年金を入れなくても基礎的な生活費は金融資産からの収益で賄える(年金はあくまで+αの支出に対応する)ような計画なので、これもFIREなのだと思っています笑

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