生活防衛資金は本当に我々を守ってくれるのか?

FIRE達成に向けた方法

こんにちは。大島です。30代前半の会社員をやっており、2021年より、バリスタFIRE実現に向け取り組んでいます。

最近の米国株は絶好調ですね!

円安もあいまって米国株投資を行っている方々(私も含め)は順調に資産が伸びていることと思います。

こうなってくると元来ネガティブな私は、

大島
大島

そろそろ暴落が来るんじゃないか・・・

と、不安になりリスク資産の比率を見直すべきか逡巡したりしてます。。

まだ、私はサラリーマンとして資産形成期にあるため、仮に暴落がきても、地道な積み立てを続けることに変わりはないですが、FIRE後に暴落がきたら精神的なダメージが大きいことは想像に難くありません。

そのような暴落への備えとして生活防衛資金という考え方がありますが、今回は本当に生活防衛資金がFIRE後の生活を守り切ってくれるのか、考えてみたいと思います。

暴落があることを考えるとなかなかFIREに踏み出すのは勇気がいるなぁ。

生活防衛資金があれば本当に安心なのかしら。

と、感じている方に少しでも参考になればと思います。

結論

生活防衛資金だけでは心穏やかなFIRE生活は守り切れない可能性がある。
複数の異なる資産への分散投資や、バリスタFIRE・サイドFIREを行うことがその対策になり得る。

【本記事の前提となるマネープランの考え方については以下の記事をご参照ください】

「4%ルール」は間違い?現役金融マンが実践するFIRE方法論(マネープラン作成方法) | バリスタFireで料理人になるまで (cooking-fire.com)

【FIRE実現のための全体論については、ぜひ以下の記事もご参照ください!】

バリスタFIRE実現のための7つのステップ | バリスタFireで料理人になるまで (cooking-fire.com)

生活防衛資金とは

例えばS&P500の投資信託を積み立ててFIREを目指すことを想像した場合、FIRE後においては、積み立てた投資信託を少しずつ取り崩しながら生活をしていく必要があります。

このとき、S&P500が年率4%上昇するのであれば、その分を取り崩しても全体の資産の目減りはありません。

一方で株価が下落した場合ただでさえ資産は減少するのに、生活費を賄うため取り崩しをしなければいけないため、資産は二重に減少してしまいます。

このような状況を避けるために、株価下落時に資産を取り崩さなくて済むよう一定の現金を保有しておくことをこの記事では生活防衛資金と呼びます。

生活防衛資金

FIRE後に、市場暴落時に金融資産を取り崩さなくても済むよう一定の現預金を保有しておくもの。

この「一定の」という部分は特に正解はありませんが、一般的には生活費の5年程度分とも言われています。

これは米国株投資を主眼にした場合、米国株価が歴史的に5年程度あれば回復してきた実績を根拠としています。

要するに5年耐え忍べば、さすがに株価は回復するでしょう、という考え方です。

この考え方は一見正しそうにも思えますが、実際の使うシチュエーションを考えてみると、必ずしもそうとは言えない気がしてきます。

実際の利用状況に想像を膨らませると・・・

上記のどこが問題かというと、

例えば、実際に暴落に巻き込まれて2年が経過した際に、減少していく預金残高を見ながら、「歴史的には、あと3年もあれば株価は回復に向かうでしょう」と平然といられるか

ということです。

特に、子どもがいる場合は、2年3年と時が経過し、預金残高が着々と減少していく中で、それでも株価が上がらない状況に現実的に耐えられる人がどれだけいるのでしょうか。

大島
大島

少なくとも私はそんな強靭なメンタルは兼ね備えておりません・・・

上記を考えると、生活防衛資金を持っていたところで、少なくとも心穏やかなFIRE生活は担保されないと考えています。

対策は2つある

では、どうすれば心穏やかなFIRE生活を送れるのでしょうか。

対策は以下の2つが考えられます。

①複数の異なる資産に分散投資を行う

②バリスタFIRE、サイドFIREを選択する

分散投資

これは、株式だけではなく、債券や不動産、コモディティ等様々な資産に投資をすることで、株価が下がった場合でも、他の資産から収益を獲得しようというものです(改めて言うまでもない話ですが・・・)

FIREを実現するまでは、安定した雇用収入があるため、株式一本でも個人的には良いかと思っていますが、FIRE後は安定的な資産収入を確保する必要がありますので、様々な資産への分散投資が重要になってきます。

ただ、FIREしてから、急に新しい資産に投資するとノウハウがなく失敗する可能性も高いことから、そういう意味ではFIRE前からある程度、経験は積んでおいた方がよさそうですね。

バリスタFIRE・サイドFIRE

こちらは、資産収入の分散ではなく、そもそも資産収入以外の収入源を確保しておくというものです。

要するに、株価が下がって資産からの取り崩しが難しくなった場合、バリスタFIREであればバイトのシフトを多く入れるといった行動をとったり、サイドFIREであれば個人のビジネスに掛ける時間を増やしたりするといったことです。

もちろん、フルFIRE(完全に資産収入のみで生計を立てる)の方も、市場暴落時にバイトしてお金を稼ぐことはできます。

しかし、現実的にそれまで完全リタイアしていた人間が急にバイトしてお金を稼ぐのは職探しの困難さや生活リズムの変化によるストレスが大きそうだと感じます。

ですので、バリスタFIREやサイドFIREで事前に資産収入以外の収入源を確保しておくことは、 心穏やかなFIRE生活の近道かもしれませんね。


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