こんにちは。大島です。30代前半の会社員をやっています。
ツイッターやインスタなどを見ていると、FIREを目指す人、興味をもつ人が最近急速に増えていることを感じます。
私も、バリスタFIREを実現し、経済的な自由を獲得したうえで、昔からの夢であった料理人になることを目指しています。
一方で、サラリーマンを長くやるとFIREを行うことに対して、次のような不安を感じることがあります。
FIREした後に市場が暴落してしまって、日本のバブル後みたいに何十年も回復しなかったら、生活は破綻してしまうのでは・・・
米国株や全世界株のインデックス投資を行っている限り、これまでの株価をみれば何十年という単位で低迷し続けたことはなく、恐らく杞憂であることは分かっているのですが、臆病者の私はついそんなことを考えてしまいます。。
であれば、年金がもらえるまで、安定した収入を得られるサラリーマンを続けることが最善となるわけですが、
でも、一度きりの人生、好きなことをして生きていきたい。
という、わがままな自分も同時にいるわけです。
今回は私のような臆病者でも、バリスタFIREであれば安心してFIREを実現することができると考える理由、そして市場暴落に対する具体的な対応方法について説明いたします。
同じような悩みを抱えている方に少しでも参考になればと思います。
【本記事の前提となるマネープランの考え方については以下の記事をご参照ください】
「4%ルール」は間違い?現役金融マンが実践するFIRE方法論(マネープラン作成方法) | バリスタFireで料理人になるまで (cooking-fire.com)
【また、FIRE実現のための全体論については、ぜひ以下の記事もご参照ください】
バリスタFIRE実現のための7つのステップ | バリスタFireで料理人になるまで (cooking-fire.com)
そもそもバリスタFIREとは?
そもそも、バリスタFIREってなんだっけ?というかたも多いと思うので、そもそものFIREとその亜種であるバリスタFIREをご説明します(他の記事でも触れているため、適宜読み飛ばしてください)。
まず、FIREとは、Financial Independence(経済的自立), Retire Early(早期リタイア)の略で、投資し節約等を行うことで、経済的自立と早期リタイアを獲得するライフスタイルのことを言います。
通常、FIREというと早期リタイア後は株式配当などの不労所得で収入を賄い、基本的に働かない場合が多いのです。
しかし、デメリットとして、
- FIREを達成するまでに形成すべき金融資産が大きい
- リタイア後に株価が暴落した際など資産の減少への不安が残る
- リタイア後のやることを見つけられない可能性がある
といったことが挙げられます。
そういった、FIREのデメリットを踏まえ考えられた新たなスタイルが、バリスタFIREとよばれるものです。
主な特徴は、
- 早期リタイア後も自分の好きな範囲で仕事(主に雇われ仕事)を行う
- 早期リタイア後も一定の労働収入があることから、FIREに必要な金融資産が少なくて済む
といったことが挙げられます。
バリスタFIREであれば市場暴落にも安心できる理由
では、なぜバリスタFIREであれば、市場暴落に怯えずにFIREを行うことができるのか。
答えは簡単で、
いざという時は雇用収入を引き上げ生活を維持することができるから
要するに市場が大きく暴落し、金融資産から得られる配当や、定率で取り崩した場合の金額が小さくなった場合、足りない分を働いて稼ぐということです。
店長、S&P500が暴落したんで、来週からシフトふやしてください!。
みたいなことを言うということですね。
もちろん、働かなきゃ生活を送れない時点でFIREじゃないだろ!というご意見はその通りなのですが、いざという時に働くことで路頭に迷うリスクを軽減できる選択肢を持つことが、FIREを踏み出すうえでの安心感につながると思っています。
現実的には、そもそもそこまでの暴落なんて頻繁に起きないですし、歴史的にみれば数年で市況は回復するため、またすぐに働かなくても良い生活に戻れると思います。
また、この考えとは別に、いわゆる生活防衛資金を用意することでより、市場暴落に強い生活システムを構築することが可能だと思います。
生活防衛資金とは、市場暴落時に金融資産を取り崩さなくても耐えられるよう生活費の最大5年分程度を現預金で持っておくものですが、これを用意することで、市場暴落が起きても、
①数年は生活防衛資金で耐え忍ぶ
②それでも市場が回復しなければ仕事を増やす
このような方法をとることでよりリスク耐性のある生活システムが構築できると思いまし、実際のところはほとんどのケースで①の発動で済むため、働かなければいけない状況はほぼ発生しないということかと思います。
市場暴落時の具体的な対応方法(私の場合)
現状私が想定している具体的な手段は以下の3つとなります。
- 生活防衛資金2年分の確保
- 雇用収入の引き上げ
- 支出の削減
生活防衛資金
まず、生活防衛資金ですが、私は2年程度、ざっくり1,000万円程度を最低限確保しておきたいと考えています(必要な支出は500万円/年の想定)。
一般的には生活防衛資金は2~5年と言われると認識していますが、バリスタFIREの場合、追加的に働くことで収入が上げられる選択肢がとりやすいため、少なめの生活防衛資金で良いかなと思っています。
雇用収入の引き上げ
FIRE実現後の仕事量として、現在のプランでは、夫婦合わせて180時間/月の労働を行うことを計画しています(夫婦そろって7.5時間労働を週3日するイメージ)。
仮に時給1,000円だとすると、
180時間×1,000円×12か月=216万円 を通常時に稼ぐことになります。
これを週4に引き上げれば、
216万円×4/3=288万円 となり、年間+72万円雇用収入を引き上げられることになります。
支出の削減
以前、以下の記事で支出の考え方として「基礎支出」と「趣味支出」に分けて計画するという考え方をご紹介しました。
4%ルール」は間違い?現役金融マンが実践するFIRE方法論(マネープラン作成方法) | バリスタFireで料理人になるまで (cooking-fire.com)
そして、この二つの支出のうち、市場が暴落した際は「趣味支出」を大きく削減するつもりです。
具体的に、「趣味支出」として、年間120万円を計画しているのですが、このうち年間100万円を削減するというプランになります。
要するに家族会議を開いて、
今年の夏休みは、ハワイを予定していましたが、S&P500が暴落したので、奥多摩でキャンプをすることに変更します!
外食も月一のラーメンだけにします!
みたいな宣言をするということかと思います。(個人的な嗜好としては、ハワイより奥多摩の方がそもそも好きですが笑)
結果的にどうなるかというと
仮に通常時の支出が年間500万円(うち「趣味支出」120万円)であり、通常時はうち280万円(年間支出のうち「趣味支出」以外の部分)を金融資産からの配当で賄う計画を想定。
そのうえで、市場暴落により、金融資産からの配当が100万円まで低下してしまったとすると、
まず、2年程度は生活防衛資金で凌ぎつつ、
その後は、雇用収入の引き上げと「趣味支出」の削減で、180万円程度の余剰を生み出すことで、なんとか生活を維持するということになります。
ざっくりした数字のイメージだと、
暴落前:支出500万円 収入配当280万円+雇用収入216万円
暴落後:支出400万円 収入配当100万円+雇用収入288万円
こんな感じになります!
最後に
今回ご紹介した方法は、あくまで私の立場で考えた現時点の最善の方法です。
特に私の場合は、FIREを目指した理由が、経済的な自由を得たうえで、昔からの夢であった料理人になるため、という考えがあるため、比較的追加的に働くことに抵抗がないことが大きいと思います。
また、「趣味支出」を厚めに計画していることも、上記の方法の前提条件となります。
逆に例えば、働いたら負け、いくらでも生活費を削っても良いので、もう二度と働きたくない!という価値観の方であれば、当然別の手段が最適な手段になると思います。
結局は、自分の価値観に合わせた最適な方法が考えるのが大切なのかと思っています。
コメント
個人的な見解は、以下の通りですね
経済的独立を果たしたから、前からやりたいと思っていた仕事をしているという人は支持できる(応援する気になる)
経済的独立までいかないけれども仕事が嫌だから退職し、働かないと将来が不安だから好きでもない仕事をしているという人は支持できない(応援する気になれない)
後者であっても、「バリスタFIRE」とか「セミリタイア」と言わなければ別にいいけど、「バリスタFIRE」とか「セミリタイア」とか自称していたらアホかいなと思う
コメントありがとうございます!
たしかに「バリスタFIRE」「セミリタイア」という言葉は、人によっていろいろな解釈がなされていますよね。。
私の場合は、まさにご記載いただいた前者のケース、つまりやりたいと思っていた仕事(=料理人)をするために、経済的独立を果たしたいと思ってます。